リサイクルが未来をつくる
「モノづくり日本」「MADE IN JAPAN」という言葉が、グローバル化が加速する現在において様々なメディアで世界中を駆け巡り、日本製の質の高さは、世界のトップに君臨。
多くの国からも、その技術の高さに注目が集まっています。
日本製製品の質の高さを知らしめるカテゴリーの一つ、携帯電話や家電等を始めとする電子機器の数々。
躍進し続ける技術の足跡として、ハードウェアそのものも多くのバージョンアップ(モデルチェンジ)が重ねられ、その代償として機器の使用サイクルが短くなり、そのしわ寄せで使わなくなった(使えなくなった)機器が増え続けています。
この使用しなくなった電子機器の一部はゴミ同然として扱われ、まだ使える機器の一部は需要のある諸外国にリユース品として売り出されたりしています。
「都市鉱山」まだあまり聞き慣れないこの言葉、御存知ですか?
もともと「資源のない国」であった日本は、金属、つまり「鉱山資源」も殆ど輸入に頼っています。
資源を埋蔵した「掘る山」が日本にはないのです。
しかし、今や「鉱山資源は山にある」という常識は覆されました。
前述した、MADE IN JAPAN、そして製品サイクルの短さから生まれた
「今使われていない多くの電子機器」こそ、多くの貴重な金属を沢山含んで(使っている)いるからです。
この「貴重な金属を含んだ多くの電子機器」こそ、今の社会になるまで存在し得なかった現代の鉱山、つまり「都市鉱山」なのです。
実は資源国日本
携帯電話、パソコン、家電製品の製品リリースのサイクル等から都市鉱山の存在に気付き、その調査を行った結果、電子機器にも多く利用される「金」の場合、世界現有埋蔵量の実に16%が日本に蓄積されている事がわかりました。
その他にも多くの希少な金属、いわゆる「レアメタル」は日本の都市鉱山の中に、多くその存在が確認され、その規模を理解するために、「日本の都市鉱山だけで現在の世界需要をまかなったら何年持つか?」
という計算をしてみたところ、多くの金属については、世界の2~3年相当の消費量に匹敵する蓄積が日本の都市鉱山にあることがわかりました。
特に電池材料として期待されているリチウム、触媒や燃料電池電極として不可欠とされる白金の蓄積量は、世界需要を6~8年満たせるほど大きいのです。
「資源を守る」=「国を守る」
これまで、国内の都市鉱山の重要性が十分に認識されていなかったため、一部の金属資源をのぞき、国内での回収・リサイクルの体制は今もまだ整っていません。
鉱山があっても、開発されていない状況なのです。
また、実は貴重な資源であるそれらの金属は、使用済み金属スクラップとして安価に海外に流出している場合も多いといわれています。
リサイクルの体制の整っていない状態で新たにレアメタルを使用する製品を製造する場合、新たに原材料となるレアメタルを輸入しなければないため、結果、新製品を購入する価格に反映されてしまいます。
つまり製品の価格が高騰し、結果、機器を導入する法人にも個人にもその負担は大きなものとなってしまうという事です。
従来持っていたレアメタルを安価に外に流し、新たにレアメタルを購入(輸入)するその流れほど無駄なものはありません。
世界をうならせた様々な日本の技術の中には、使わなくなった電子機器からレアメタルを抽出する方法もあります。
私達 Sunrage Line(サンレージ ライン)は仕事を通し、リサイクルの仕組みを確立させていくことで日本の資源を守り、日本のさらなる発展を支えて行こうと考えています。
Sunrage Line の「Sun」は「日出づる国」の者として指し示す「日(太陽)」の意味が込められています。
国を想う気持ち、ここに。